2018年11月8日頃、懇意にしている旅行社の方からキャンセルが出たので行きませんかとお誘いがあり
11月27日から30日にかけてのツアーに参加しました
新幹線を京都で降りてまず最初に向かったのは右京区嵯峨にある「旧嵯峨御所 大本山 大覚寺」
平安時代初期に第52代嵯峨天皇が造営した離宮「嵯峨院」があった場所で
嵯峨天皇の信任を得ていた空海が離宮内に五大明王を安置する堂を建て修法を行ったのが起源とされています
明智光秀が居城としていた亀山城の一部を移築した明智陣屋(江戸時代 木造切妻造本瓦葺)へ入ります
信徒会館の中にあるお部屋で
大覚寺御膳を頂きました
真ん中の手前は赤こんにゃく、椎茸、花蓮根、笹巻麩、ひじき信田、栗の甘煮
左上のお鍋の中はお豆腐と赤こんにゃく、ひじきソーメン、
真ん中の奥は茄子田楽、胡麻豆腐、山葵菜、大豆を肉にみたてたもの、天ぷら(茄子、人参、南瓜、サツマイモ)
右上は飛竜頭、紅葉麩、右下は湯葉のお造り、刺身こんにゃく、炊き込みご飯、赤だし
食後、境内の見学をしました
まずは重要文化財の正寝殿(しょうしんでん)へ
正寝殿は入母屋造、檜皮葺き、桃山時代建立の書院造で内部は大小12の部屋に分かれています
聖人の間(襖絵12面)原本の作者は狩野山楽
聖人たちの背景に竹や山、川が描かれています
鷹の間(襖絵8面)原本の作者は狩野山楽
金屏風が置かれているのは雪の間
手前は竹の間(襖絵10面)真ん中は紅葉の間(襖絵10面)作者不詳
奥は御冠の間(襖絵10面)玉座があり後宇多院が院政を行った部屋を再現しています
四季花鳥図 原本の作者は渡辺始興
野兎図(腰障子10面)原本の作者は渡辺始興
勅封心経殿 大正14年建立の鉄筋コンクリート造の八角堂で壁面は校倉造風です
中には嵯峨天皇、御光厳天皇、御花園天皇、御奈良天皇、正親町天皇、光格天皇直筆の般若心経を収蔵しています
内部は非公開ですが2018年は60年に一度の開扉の年でした
大沢池
大覚寺の東に位置し周囲約1kmの日本最古の林泉(林や泉水などのある庭園)です
嵯峨天皇が離宮嵯峨院の造営にあたって唐の洞庭湖を模して造られたことから庭湖とも呼ばれています
心経前殿(大正14年建造)
大正天皇ご即位に際し建てられた饗宴殿を移築したもの
勅使門 嘉永年間(1848~1854)の再建
白砂庭園と石舞台(36㎡)では夜間貸切イベントが行われるそうです
重要文化財の宸殿 後水尾天皇より下賜された寝殿造りの建物
天皇に入内された徳川2代将軍秀忠の娘「東福門院和子」が女御御所の宸殿として使用していたものです
柳松の間(18畳)
牡丹の間(33畳) 原本の作者は狩野山楽
霊宝館なども見学しましたが撮影禁止でした