かつてチベット族の集落が9つあったことに由来して「9つの集落のある谷」という意味の「九寨溝」と名づけられました
九寨溝は総面積6万ヘクタール、「樹正溝」「日則溝」「則査窪溝」という3本の水路がY字型に伸びています
標高2000mから3400mの間に大小合わせて108もの湖沼が連なっています
外部からの車両の乗り入れが禁止されているため天然ガス利用のグリーンバスに乗っての移動です
まず最初に向かったのは「樹正群海」
全長14キロの中に数十個の大きさの違う湖が互いに繋がっています
樹正寨という村に隣接する事から「樹正群海」と名づけられたそうです
湖の間にはトラバーチン(カルシウム炭酸塩が付着しながらも成長する苔)の沈着から出来たあぜ道があり
土手が湖水を隔て、それぞれが異なる大きさの湖になったのだそうです
水辺の遊歩道で上流にある滝を目指します
だんだんと流れが速くなってきました
小さな滝も現れ始めました
水の流れる様子を動画でどうぞ *注意*音が出ます
歩いて10分ほどで滝が見えてきましたが、大渋滞で先へ進めません
現地のガイドさんのお話ではこの日は1万2千人が九寨溝を訪れたのだとか・・・
標高2295mにある樹正瀑布です
幅60m、高さ15m
九寨溝の滝の中では最も小さな滝だそうです
滝を通り過ぎると「老虎海」に出ました
標高2998mのところにあります
ここの水が樹正瀑布に流れていきます
静けさの中にも荒々しさがありまるで虎の咆哮のような滝の音が鳴り響くことから老虎海という名前が付けられたそうです
樹正群海の沿岸には古い粉引き場やマニ車があり水流で回転していました
マニ車はチベット教の仏具のひとつで回転させると経を唱えたのと同じだけの功徳があるとされています
バスに乗って次のスポットへ移動します
標高2365mの地点にある諾日朗(ノリラン)瀑布
ノリランはチベット語で「男神」という意味で「偉大だ」という意味もあるそうです
この滝は幅270m、落差20m(買ってきたガイドブックには幅320m、落差30mとありました)
中国で一番大きな滝だそうで見晴台から全体を見ることはできませんでした
そばに近寄ってみると水の勢いが凄く水しぶきが気持ちよかったです
中国の方がみんなこの岩の写真を撮っていました
滝を見学した後、またバスに乗って則査窪溝の一番奥へ向かいます
標高3060mにある長海
面積30万平方メートル、長さ約7.5キロメートル、幅約600メートル、最も深い所が約100メートル
九寨溝で海抜が最も高く、湖面が最も広く、最も深い湖です
午前中最後に訪れたのは標高2995mにある「五彩池」
面積5645平方メートル、水深6.6メートル
五彩池は無限に変化する色彩の美しさで知られ、九寨溝一と讃えられているそうです
炭酸カルシウムを豊富に含む湖水、それぞれの植物に含まれる葉緑素の量の違いで
水中で成長している水草はそれぞれに違った色彩を呈するそうです
紺碧、浅葱、蜜柑色、水色など見る場所で違った色が楽しめるそうです
午前中の見学を終えた後、こんな景色を見ながらお昼ご飯を食べる諾日朗センターへ向かいました
*注意*音が出ます