北の間(地図㉛) 北側に位置するベランダは「北の間」と呼ばれ
当時は籐の椅子が置かれ、夏季の家族団欒の場所として使用されていました
上部には天窓を設けて外光を採り入れ開放的な屋外の雰囲気を演出しています
柱にはチーク材を浮造りにして柾目を浮き立たせ
床には陶器の釉薬を施した布目タイルがモザイク状に貼られています
二階広間との仕切りの窓枠はモダンな幾何学的な装飾が施されています
北の間からはこんな景色が見えます
この部屋の大理石は秩父産の蛇紋岩です
姫宮寝室(地図㉜)
この部屋はサクラ材が多く使用されています
竣工当時のまま残るテッコーの壁紙は妃殿下のアドバイスをもとに姫宮の好みで選ばれました
壁紙はスイスのサルブラ社製のものでアール・デコ特有のメタリックな輝きを放っています
姫宮寝室前の照明はカテドラルやオパルセントといったステンドグラス用の色ガラスを使用しています
姫宮居間(地図㉝)
この部屋は扉や床にもみじ材が使用されています
サーモンピンクの大理石製マントルピースと円形の鏡があり、壁紙は虹色のストライプです
床は矢羽張りの寄木細工でローズウッド、ケヤキ、カーリーメープルを使用しています
日本の伝統模様の青海波と百合の花をあしらったラジエーター・カバー
ウインターガーデンは温室として屋上階に設けられました
市松模様に白と黒の石を敷き詰めた床は人工大理石、腰壁には国産大理石を使用していますが
素材の違いがわからないように施工されていて当時の職人の技術の高さをうかがう事ができます
1932年5月に東京松坂屋で開催された「新興独逸建築工芸展」で殿下自身が購入された
「マルセル・ブロイヤー」のデザインした椅子が置かれています
室内には花台や蛇口、排水口が備え付けられています
第二階段(地図㊱)
新館のギャラリーへ移動しました
書斎に置かれていた「アンリ・ラパン」がデザインした机と電話台
机の底の部分が回転し自在に方向を変えられるようになっています
左上 蓋付壺≪ラパンNo.21≫「アンリ・ラパン」セーブル製陶所 デザイン1925年頃 製作1927年
右上 ラパンの花瓶 No.12≪早春≫ 「アンリ・ラパン」器デザイン
「イヴ・テリアン」図案 セーブル製陶所(窯)1935年
左下 花瓶≪オラン≫ 「ルネ・ラリック」1927年
右下 花瓶≪インコ≫ 「ルネ・ラリック」1919年
ラジエーター・カバー
芝庭には「エドゥアール・M・サンド」≪座る豹≫や
「安田侃」の≪風≫が展示されています
敷地内にある日本庭園
重要文化財の茶室「光華」は武者小路千家の茶人「中川砂村」(1880-1957)が設計し
大阪の数寄屋大工棟梁「平田雅哉」(1900-1980)が施行して1936年に上棟しました
「光華」という名称は朝香宮鳩彦殿下自らの命名です
広間
「光華」の広間は九畳で一畳分の床の間が付随しています
天井が高く障子を多用した書院風の明るい造りです
敷地内にある西洋庭園ではアルコール以外の飲食ができます
もう1か所近くの施設に行くつもりでしたがあまりの暑さに止めにして銀座へ向かいました
お昼ご飯は東急ブラザ銀座にある「四川担担麺1841」で頂きました
汁なし担担麺 ご飯、サラダ、搾菜、デザート(杏仁ドーフ)付きで辛さは調節できます
冷やし担担麺
1841焼き餃子と辛味ワンタン
「KIRIKO LOUNGE」
江戸の伝統工芸である「江戸切子」をモチーフにしたラウンジです
天井高約28mの大吹き抜け空間です
数寄屋橋交差点に面しています