「El Castillo」別名「Templo de Kukulcán」
マヤの最高神ククルカン(羽毛のあるヘビの姿の神)を祀ったピラミッドです(写真は南西側から見た所)
基底55.3m四方、高さ24m(頂上の神殿部分は6m)(写真は北東側から見た所)
通称の「カスティーヨ」はスペイン語で城塞の意味です
「ククルカンのピラミッド」「ククルカン神殿」とも呼ばれています
9段の階層からなり4面に各91段の階段が配され、最上段には真四角な神殿があります
ピラミッドの階段は4面の91段を合計すると364段で最上階の神殿の1段を足すと365段です
また1面の階層9段は階段で分断されているので合計18段となり
マヤ暦の1年(18ヶ月365日)を表すことから「暦のピラミッド」とも呼ばれています
北面の階段の最下段にはククルカンの頭部の彫刻があります
ククルカン付近から上を見るとこんな感じです
カスティーヨの北側にある「Plataforma de Venus(金星の台座)」
Osarioのグループにあったものよりも少し大きくて彫刻もハッキリしていました
手前には風化したチャックモールがありました
完全なものはメキシコ・シティの国立人類学博物館に展示されていました
赤や青の色も少し残っていました
次はこんな道を300mくらい歩いて
「El Cenote Sagrado(聖なる泉)」へ
雨が降らない時や豊作を願う時、神の予言を聞くために財宝や生贄の人間が投げ込まれたと言われています
1882年と1968年に水を抜いて調査が行われ120体の人骨と金製品などの財宝が見つかったそうです
見つかったものはメキシコ・シティの国立人類学博物館に展示されていました
チャックモールと金製品などはこちらの記事でご覧いただけます
セノーテの南端には儀式に使われた建物も残っていました
「Plataforma de Aguilas y Jaguares(鷲とジャガーの台座)」
ジャガーと鷲が人間の心臓を掴んで食べているレリーフがあり、生贄の儀式を行った場所ではないかと言われています
雨と雷の神トラロック(Tlaloc)の姿も彫られていました
近くにあったチャックモールは金星の台座の前のものよりもキレイでした
「El Tzompantli(ガイコツの壁)」
その名前の通り壁全面にドクロが彫られています
ドクロは敵を意味し人間を生贄にしていた証拠だと言われています
ドクロの壁から続いている壁には羽根のあるヘビが彫られていました
鱗のあるヘビや人間の心臓を持った鷲、生首を持った人も彫られていました
「El Juego de Pelota(球戯場)」 長さ168m、幅70mメソアメリカ最大の球戯場(写真は東側の壁)
競技者はヒジや尻、ヒザを使ってゴムのボールを飛ばし、石の輪に通すことで勝敗を競いました
西側の壁
「Templo del Norte(北の神殿)」
球戯場の南北には観覧席でもある神殿があります
神殿と神殿の間は音が通りやすい造りになっていて手を叩くと音が響いていました
球戯場の四方には獰猛な顔つきのヘビが配されています
球戯場の壁一面に生け贄の神官が首をはねられているレリーフが刻まれています
吹き出した血は6匹のヘビとして表現されています
球戯場の東壁には「Templo de los Jaguares(ジャガーの神殿)」があります
壁面には球戯のボールやジャガーが彫られています
東側の正面にはジャガーの形をした玉座がありました
柱に刻まれたレリーフ
神殿内部のレリーフ 赤い色が残っていました