鳥取砂丘にある砂の美術館の続きです
砂像彫刻者:カナダのKaren Fralich(カレン・フラリック)
「音楽 グリーグと作品『ペール・ギュント』」
ノルウェー、ベルゲン出身の作曲家「エドヴァルド・グリーグ」は民族的色彩の強い音楽を多く生み出しました
代表作のひとつ組曲「ペール・ギュント」は劇作家イプセンの戯曲の付随音楽として作曲されました
劇中曲「山の魔王の宮殿にて」で主人公ペールが魔王の娘と結婚して王になろうとするも
恐れをなして逃げ出し、魔王の手下のトロル達に追いかけられる場面が表現されています
砂像彫刻者:アメリカのThomas Koet(トーマス・クォート)
「北欧の動物たち」
リス、狐、モモンガ、小鳥、フクロウ、ヒグマ、ヨーロッパライチョウ、鹿、ヨーロッパビーバー
四季折々の美しい大自然に暮らす動物たちは童話や絵本にも多く描かれています
砂像彫刻者:アメリカのJill Harris(ジル・ハリス)
「北欧の児童文学『ニルスの不思議な旅』セルマ・ラーゲルレーヴ」
スウェーデンを代表する児童文学作品「ニルスの不思議な旅」
作家のセルマ・ラーゲルレーヴはこの作品で女性初のノーベル文学賞を受賞しました
砂像彫刻者:オランダのSusanne Ruseler(スザンヌ・ルセラ)
「冬のスポーツ」
神話に登場する「麗しの花嫁」と呼ばれる美しい冬の神「スカジ」は
いつもスキー板を履き自在に雪山を移動しながら狩りをしていたことからやがてスキーの神と呼ばれます
スカジが勝利の女神となり力を送る様子を五輪のマークになぞらえて表現しています
砂像彫刻者:ラトビアのAgnese Rudzite(アグネス・ラトジーテ)
「アルフレッド・ノーベルとノーベル賞」
スウェーデンに生まれたノーベルは幼い頃から科学を学び多くの発明をしました
中でもダイナマイトは鉱山の採掘や土木建設の発展に寄与する偉大なものになりました
しかし戦争中には兵器として多用され巨額な富を得たノーベルは世間の批判を浴び心を痛めます
科学の進歩と平和を願っていたノーベルは
「人類にとって最も重要な貢献をした人物に自分の財産を分配して欲しい」という旨の遺言を残しました
1901年から始まったノーベル賞は現在まで多くの人に贈られ、人類の発展と平和を後押ししています
砂像彫刻者:アメリカのSue McGrew(スー・マクグリュー)
「ドールハウスと北欧家具」
美しい森や湖などが多い北欧では自然素材を大切にしたものづくりの考え方が根付いています
夏が短く冬が長い地域柄、室内で過ごす時間が多いため、生活空間の質へのこだわりが強いのも特徴です
ドールハウスを覗いている子供
ドールハウスの周りには猫ちゃんもいました
砂像彫刻者:ラトビアのKrists Zarins(クリスツ・ザリンス)
「サンタクロース」
北欧のクリスマスは長く暗い冬を明るく照らす一大イベントです
サンタクロースは妖精トントゥと一緒にプレゼントの準備をし
クリスマスの夜にはトナカイの鈴の音を響かせながら世界中を飛び回ります
砂像彫刻者:カナダのGuy-Olivier Deveau(ギー・オリヴィエ・ドゥヴォ)
「美術 ムンクの叫び」
ノルウェーを代表する象徴主義の画家「エドヴァルド・ムンク」
幼少期より生死に直面し精神的不安定を抱いていた彼は生命の内部に潜む感情を表した芸術で才能を発揮しました
ムンクの代表作「叫び」は
橋の上に立つ人物が周りから聞こえてくる轟に恐怖を感じ耳を塞ぐ様子が描かれています
屋内の展示物を見た後、鳥取砂丘が一望できる展望台へ向かいました
屋外にあった砂の美術館のスタッフが制作したフィンランド大使館のキャラクター「フィンたん」
砂像彫刻者:総合プロデュースの茶圓勝彦(ちゃえん・かつひこ)
「福祉国家”北欧”」
教育や人権、福祉、労働条件、様々な面において世界から注目される北欧の社会システムは
「すべての国民が安心・安全に平等な暮らしを行う為、互いに連帯し、よりよい社会の為に努力を続ける」
といった考えのもと長い歴史を経て築かれてきました
ノルウェーのオスロにあるヴィーゲラン公園内にあるグスタフ・ヴィーゲランの人体像が表現されています
展望広場から見た鳥取砂丘
東西16km、南北2.4kmに広がる鳥取砂丘
その中心部146haは海岸砂丘として国内で唯一天然記念物に指定されています
砂丘の中にある水溜りは湧水が溜まったもので冬に現れ、夏は蒸発して無くなってしまうそうです
雨が降った後なので砂が湿気を吸っていて歩きやすかったです
海が眺められる高台を目指しました
人の足跡がない所には綺麗な風紋が残っていました
直線で行くと時間がかかるので回り込んで近道をしました
中国山地の花崗岩質の岩石が風化し、千代川によって日本海へ流されたあと
海にたまった砂が波で打ち寄せられ北風で吹き上げられ砂丘になったそうです
人がたくさんいるのが砂丘で一番高い馬の背と呼ばれる第二砂丘列(高さ45m)
上から見おろした日本海
北東側の海岸線
砂丘のラッキョウ畑