10月9日の午後は宍道湖畔で写真を撮ってから松江市内に戻りました
この日も休日だったので島根県庁に駐車して内濠越しに二之丸を眺めながら松江城へ
かつて二之丸にあった南櫓と御貝足蔵と呼ばれた中櫓は平成13年に約125年ぶりに復元されたそうです
大手木戸門跡前にある松江城と城下町を建設し松江市の礎を築いた「堀尾吉晴」公の像
三ノ門跡へ続く本坂
本坂にある石垣に自然に削られてできたハートの石垣があります
見つけると幸せが訪れると言われているそうです
石段を登って右手に進むと石垣と杉の木の間から松江城天守が望めます
松江城天守
入母屋破風の屋根が羽根を広げたように見えることから別名「千鳥城」とも呼ばれています
屋根は四層ですが実は六階建て（四重五階地下一階）です
天守の高さは約30ｍ
天守閣の入り口には防備を固くするために取り付けた附け櫓があります
石垣は穴太衆（あのうしゅう）と言う石垣施工の技術者集団が造ったもので
野面積みと打ち込み接を組み合わせて3年かけて造ったものだそうです
壁は黒く厚い雨覆板でおおわれた下見板張りという古い様式が大半を占めています
三層の中央には華頭窓という寺院様式の窓が飾りでつけられています
受付から階段を上って入ると地下一階にでます
籠城戦になった時の水や塩、米などを確保するための食糧庫だったそうです
中央には深さ24mの井戸があり、北方にある池の底とほぼ同底で常時飲料水が得られたそうです
平成24年5月に松江神社で「慶長拾六年正月吉祥日」と書かれた祈祷札が発見され
それが模擬札が取り付けてある部分にあった跡と一致したのが国宝指定の決め手になったそうです
昭和30年の修理時以前の鯱鉾も飾られていました
松厚板箱さし造り、銅張り、高さ六尺八寸五分（2.08ｍ）
桐の階段
板の厚さ約10ｃｍ、階段の幅1.6ｍで1階から4階の各階の間に設けられています
階段を引き上げたり、防火防腐のために桐を使ったのだそうです
一階に展示されていた「日の丸の軍扇」
出雲松江藩の初代藩主「松平直政」が14歳で大阪冬の陣に初陣を果たした際
敵の「真田幸村」に勇敢な姿を称えられ投げ与えられたものだそうです
一階の柱にあるハートの木目
これに触ると良縁に恵まれると言われています
最上階「天狗の間」は３６０℃展望できる望楼式になっています
天守から本丸広場を見下ろしてみました
最上階には「国宝指定書」が飾られていました
二之丸にある島根県指定有形文化財の「興雲閣」
1903年に明治天皇行幸時の御宿所として建設された擬洋風建築の迎賓館です
天皇の巡行は実現しませんでしたが1907年皇太子嘉仁親王の山陰道行啓の時に使用されたそうです
２階にある貴顕室
松江城を後に堀川沿いにある「パティスリーキュイール」へ行きお茶しました
リンゴのタルト
マロンシブースト
駐車場に戻るときに見かけたものをいくつかご紹介します
松江城を巡る堀川沿いに設置されている雨粒の形をした石像
年中雨の多い松江市の観光を盛り上げるために平成25年に作られたそうです
全部で８体あるそうですがたまたま見かけたのは「雨粒美伝」でした
心身を癒して浄化させ美と健康をもたらすそうです
島根県市町村振興センターの窓に貼ってあった「鷹の爪」の吉田くんの島根県19市町村バージョン
県庁前広場にある「松平直政」公の騎馬像
戦時中に金属供出のため撤去されたものを2009年に再建したのだそうです
直政公の像の前からは天守閣が見えました