7月17日祇園祭山鉾巡行の日です
昨年は御池通の有料観覧席で鑑賞しましたが今年は四条堺町のくじ改め場で鑑賞しました
ホテルを出た時には小雨が降っていましたが巡行が始まる頃には雨も止みました
9時にくじを取らない「長刀鉾」が動き始めました
鉾頭に大長刀をつけているので「長刀鉾」と呼ばれています
古来より必ず巡行の先頭を行き、順番を決めるくじを取らないことからくじとらずと言われています
現在では唯一この長刀鉾のみ生稚児が乗ります
長刀鉾の巡行の様子を動画でどうぞ *注意*音が出ます
重量11.10トン(巡行時、人、懸装品含む) 山鉾装飾のみの重量は7.63トンです
山鉾で3番目の重さだそうです
前懸はペルシャ花文絨毯、胴懸は中国玉取獅子図絨毯
見送りは伊藤若冲の原画「旭日鳳凰図」 今年新調されたそうです
縦約3.5メートル、横約1.8メートルのつづれ織り
くじ改め場ではくじ取式で引いたくじを奉行役が改めます
今年の山1番の「山伏山」のくじ改めを動画でどうぞ *注意*音が出ます
くじが改められると待機していた山が動き出します
動き出した山はくじ改め場の前で山を担ぎぐるりと回り観客に四面を披露します
これを山回しと言い、山を舁く人数は20人前後です
山伏山の巡行時の重量は0.60トンだそうです 胴懸は花卉胡蝶文の綴錦
ご神体は八坂の塔が傾いた時に法力で直したという浄蔵貴所
前掛は雲竜模様の刺繍
水引は機織図を描く綴錦
見送は龍波涛文の綴錦
山2番は「白楽天山」 巡行時の重量0.71トン
右の胴懸はベルギー製で「女狩人図」
見送は「北京万寿山図」
白楽天山で上に立てられる松の木は山の中で1番背が高いそうです
ご神体は唐の詩聖白楽天が道林禅師(紫の衣)に仏法の大意を問うところ
左の胴懸はベルギー製の「農民の食事図」
前掛は1860年に蟷螂山から買い受けたタペストリーの三枚継で
ギリシャの叙事詩「イリアス」のトロイ戦争の一場面をモチーフにしたもので
トロイ城陥落の時にトロイの将軍アイネイアスが老いた父を背負って救い出す姿が織り出されています
山3番は「孟宗山」 巡行時の重量0.54トン
左の胴懸は平山郁夫筆の「砂漠らくだ行(日)」
右の胴懸は「砂漠らくだ行(月)」
ご神体は中国の親孝行の古事で母の欲しがる筍を雪の中掘り当てた孟宗の姿です
見送は竹内栖鳳筆「白地墨画叢竹図」
5番目にやってきたのはくじ取らずの「函谷鉾」
重量11.39トン(巡行時、懸装品、人含む) 山鉾装飾のみの重量8.41トン 山鉾で2番目の重さだそうです
前掛は祇園祭で使用される中で最大の大きさで16世紀にベルギーで製作されたゴブラン織
旧約聖書の「創世記」に登場する「イサクに水を供するリベカ」の物語です
函谷鉾ははじめて生稚児でなく稚児人形を乗せた鉾だそうです
人形の名前は「嘉多丸」でモデルは当時の左大臣の長男一条実良です
胴懸は梅に虎を織り出した17世紀李氏朝鮮絨毯、花文様インド絨毯、玉取獅子図中国絨毯
見送は弘法大師筆と伝える紺地金泥の金剛界礼懺文
山4番は「太子山」 重量0.59トン
前掛は秦の始皇帝が暮らしたという阿房宮を描いたものを緋羅紗地に刺繍したもの
ご神体は聖徳太子で四天王寺建立にあたり良材を求めて山中に入った所伝に由来しているそうです
真木は松ではなく杉を使っているそうです
胴懸はインド刺繍の「金地孔雀唐草図」 水引は紺色の組みひもを七宝模様に編んだもの
見送は藍地龍文の綴錦
7番目にやってきたのは四条傘鉾
巡行の際には棒を持っって音楽に合わせて舞う「棒振り囃子」が披露されます
棒振り踊りを披露するのは小学校4年生くらいまでの少年です
棒振り2人鉦、太鼓、ササラ各2人の計8人で大人のかげばやしに合わせて踊ります
重量0.40トン
8番目は「占出山」 くじ改めの子供が可愛かったので動画でどうぞ *注意*音が出ます
前掛は日本三景の「宮島」 水引は「三十六歌仙」
ご神体は神功皇后が肥前松浦で鮎を釣り戦勝の兆しとした古事に由来するそうです
右の胴懸は日本三景の「天橋立」
左の胴懸は日本三景の「松島」
見送は花鳥龍文様の綴錦
長刀鉾が通り過ぎてから55分これで3分の1の山鉾のくじ改めが終わりました
まだまだ続きます
お詫び
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10日過ぎれば少しは余裕が出来そうですのでもうしばらくお待ちくださいませm(__)m