タオルミーナの朝です 朝日は木々に隠れて見えませんでした
屋上に上がってみると真っ青なジャルディーニ湾と雪を被ったエトナ山の美しい姿が見えました
タオルミーナは小さな街なので歩いて観光へ出かけました
まずはホテルの隣にあるヴィッラ・コムナーレ・ドゥーカ・コロンナ・ディ・チェザロ公園へ
この場所はイギリス人のフローレンス・トレベリアンが1800年代後半に放置されていた土地を買い取り
自分の家の庭としてイングリッシュ・ガーデンに改装して鳥の観察を行っていたそうです
彼女の死後、1920年代に市に寄付され整備され市民公園として開放されたそうです
公園内には黒い溶岩と白い軽石でアクセントをつけた煉瓦で作られたパコダ風の建物がいくつかあります
この建物は鳥の観察の為に造られたものだそうです
約3ヘクタールの庭園には地中海植物が生い茂り小道に沿って花壇や生垣が作られています
市民の憩いの場になっているそうです
公園を少し歩いた後、バニョーリ・クローチェ通りに出ました
甘い香りがしたので上を見ると藤の花が咲いていました
ジンナシオ通りへ
ティオレモネ通りを通る方が目的地へは近道なのですがずっと階段なので
ジョヴァンニ通りへ
こちらのお店はシチリア発祥の「グラニータ」が美味しいお店だとガイドさんが言っていたので後で行く事にしました
テアートロ・グレーコ通りを進むと
突き当りにベルモンド・グランド・ホテル・ティメオがあります
ここのレストランからの景色も素晴らしいそうですが、改装中で3月末までお休みでした
ホテルの隣にあるギリシャ劇場へ
門を入ると網で覆われた石灰岩の山が左手にありました
今まで通ってきた道はすべてこの石灰岩でできた山でしたが
ギリシア人によって建材として使われ残ったものがこの塊だそうです
煉瓦で出来たこの建物の中に入ります
こちらはローマ時代に造られたものだそうです
中にはモザイクもありました
建物を出ると円柱のある舞台部分に出ました
劇場は紀元前3世紀に建設されたものでシチリア第2の規模だそうです
岩場の斜面からすり鉢状に5万トンから10万トンの石灰岩を切り出して劇場を造ったそうです
劇場は後にローマ人による増改築が行われ闘技場に改装されたそうです
一段低くなっている場所は剣闘士や動物たちの控室だったそうです
柱の後ろにある壁部分はローマ時代に付け加えられたものだそうです
アリーナからでは全体が良く分からないので観客席へ向かいました
階段を上っていくと右手にはこんな景色が広がっていました
手前のサボテンにピントが合ってしまっていますが・・・
真ん中にある円形の建物は映画「グランブルー」で主人公たちがパスタを食べていた
海辺のレストランがある「アタホテル・カポタオルミーナ」です
こちらも冬の間は休業中で5月にならないと営業しないそうです
こちらはメッシーナへと続く海岸
観客席は幅109mで5400人が収容できるそうです
真ん中付近にある石の座席がギリシャ時代のものだそうです
観客席の上に行けば行くほど素晴らしい景色が望めます
1787年、ここを訪れたゲーテはイタリア紀行に
「世界中のどんな劇場の観客もこれほどの舞台後部の景色を目にすることが出来ないだろう」と記したそうです
音響もよくて真ん中付近で説明しているガイドさんの声が離れていてもハッキリと聞こえました
真ん中にある岩山が入口付近で見た石灰岩の山です
劇場の後ろに見える山には展望台があり、そこから見るとギリシャ劇場と街の様子がよくわかるそうです
観客席端から端まで歩いた後
こんな景色を見ながら
こちらの階段を降りてギリシャ劇場を後にしました