コンコルディア神殿を見学後、メインストリートの「聖なる道」に戻り次の神殿を目指します
初期キリスト教徒の墓地
「カラット」の語源になったイナゴマメの花が咲いていました(もう終わりかけですが・・・)
アグリジェントの遺跡研究に生涯を捧げたイギリス人研究家アレキサンダー・ハードキャッスル卿の邸宅
次に向かったのはヘラクレス神殿
紀元前520年頃に建造されたアグリジェントで一番古い神殿です
瓦礫の山だったのですが、1924年に考古学者ハードキャッスル卿により現在の8本の柱が復元されたそうです
神殿の規模 横25m×縦67m 高さ16m 柱の本数6本×15本
神殿前には柱の残骸が転がっていました
神殿造りの為に石を運んだ水路も残っています 水路の後ろにあるのは轍の跡
神殿の谷を通る道路を渡って向かったのは
紀元前480年に建設が始まった「ゼウス神殿」
ギリシャ神話の最高神ゼウスに捧げられた神殿でヒメラでのカルタゴ戦の勝利を記念して建てられたものだそうです
紀元前406年にカルタゴ軍の襲撃により未完成のまま崩壊、その後地震により廃墟と化しました
残っていた瓦礫も16世紀に近くの港の堤防建設の為に神殿の石が石材として持ち去られたそうです
U字溝がついた石は運搬用に麻紐をかけるための溝だそうです
神殿の中央付近
神殿の規模 横56m×縦113m 高さ33m 柱の数7本×14本
神殿の中央には装飾の為だけでなく、実際に円柱にかかる重圧を軽減する役割もしていた
巨大な男性の柱像テラモン(高さ約17m)が横たわっています(こちらはコピー) 本物は博物館にあります
2012年に発見されたばかりの2体目の「テラモン」
転々とある瓦礫の山
神殿の谷の西端に位置するディオスクリー神殿(カストル・ポルクス神殿)
紀元前5世紀に建てられた神殿でカルタゴ軍に破壊された後、瓦礫になっていたものを
1836年に4本柱とエンタブラチュア(柱頭の上部に水平に構築された部分)が復元されたそうです
ゼウス神殿の入口付近にはアゴラ(市場)の跡もあります
世界遺産だという説明がある看板
ゼウス神殿の瓦礫の間から見たヘラクレス神殿
アグリジェントの観光の最後に向かったのは考古学博物館
博物館入口にあるローマ時代の壁
13世紀末シトー会修道会によって建てられたロマネスク・ゴシック様式のサン・ニコラ教会
教会内部
博物館周辺にはヘレニズム期~古代ローマ期の遺跡があります
3000人を収容できたエックレシアステリオンと言う紀元前3~4世紀ごろの庶民の集会場跡
左奥にあるのは紀元前1世紀頃のファラリスの祈祷所
真正面にあるのが州立考古学博物館です 博物館のご紹介は次回