次はヒンドゥー教石窟群へ向かいました
ヒンドゥー教石窟群の中で最も重要な石窟寺院でエローラを代表する第16窟のカイラーサ寺院です
巨大な山を切り開いて造ったインド最大の石彫り寺院でカイラーサターナ寺院とも呼ばれています
シヴァ神が住むヒマラヤのカイラーサ山からその名がついたと言われています
この石窟を造るには100万トンの岩を掘り出し、150年もの歳月を要したと言われています
2階建ての正門から中に入ります
正門の壁にはシヴァ神の様々な姿が彫られています(正面左側部分)
正面右側部分
門を入った左壁(地図①)にはシヴァの息子で商業と学問の神ガネーシャの像が彫られています
右壁(地図②)にはシヴァ神の妻で戦いの神ドゥルガーの像が彫られています
門を出るとヴィシュヌ神の妻で美と豊穣と幸運を司る女神ラクシュミーの像が迎えてくれます(地図③)
ラクシュミーの両脇には門番のドヴァラバラの像が立っています
反対側の角にも
それぞれドヴァラバラが立っています
まずは寺院の外側を回ります(地図④)
外壁の内側にも様々なシヴァ神の姿が刻み込まれています
この方が守っている祠(地図⑤)の中には
ワニに乗った女神ガンガー(ガンジス川を神格化した女神で純粋さを表す)が真ん中に
向かって右には亀に乗った女神ヤミー(ヤムナー川を神格化した女神で献身を表す)
向かって左には女神サラスヴァティー(サラスヴァティー川の化身で後にブラフマー神の妻になった女神で知恵を表す)
岩から彫られた象
寺院の三方は回廊になっていて小堂が並んでいます
中には様々な神様が刻まれています
スタンバと呼ばれる高さ17mの石柱がナンディ堂(地図⑩)の左右に立っています
本殿の外壁に刻まれているのは
ヴィシュヌ神の8番目の化身クリシュナが主人公の「マハーバーラタ」という物語(地図⑥)
寺院の土台は象が建物を支えているような彫刻になっています
支える象の首には重みで出来た皺まで刻まれています
寺院の裏面の象は鼻がある完全な姿のものもありました