西明寺の後に向かったのは湖東三山のひとつ「百済寺」
百済寺は飛鳥時代に聖徳太子の勅願で創建された近江で最も古いお寺のひとつです
平安時代に比叡山に天台宗が開かれて、百済寺も天台宗の寺院となり平安時代から室町時代にかけて繁栄しました
境内地図
表門から入ってすぐにあった「小野道風」参拝時の直筆と伝えられる「下乗」の碑
まずは本坊庭園へ
この庭は東の山を借景に山腹を利用し
大きな池と変化に富む巨岩を配した池泉回遊式ならびに
鑑賞式の庭園で現代鈍穴流の作法で作庭されています
国登録文化財の本坊喜見院から見る庭園は美しかったです
こんな道を通って
遠望台を目指します
本坊庭園は別名「天下遠望の名園」と称されていて
西方の借景は琵琶湖をかすめて55㎞先の比叡山を望めます
こんな参道を上ると
仁王門(1650年再建)があります
正面に吊り下げられた一対の大草履は昔は仁王像の大きさに応じて50cm程度でしたが
江戸時代中頃から仁王門を通過する参拝客が健脚、長寿の願を掛けるようになり
触れると身体健康、無病長寿のご利益があると伝えられ、草履が大きいほどにご利益も大きいと
どんどん大型になっていき、今では3mほどになったそうです
10年ごとに新調し、この時のものは2018年に新調したものだそうです
阿形の金剛像
吽形の力士像
右手の注連縄がされている木は樹齢430年の観音杉(境内最大の樹木)です
上から参道を見るとこんな感じです
国重要文化財の本堂
唐破風付入母屋造で1650年再建
1498年に火災にあい、1503年に兵火をうけ、さらに織田信長によって1573年全山焼失したそうです
本堂内部(外陣)はこんな感じです
千年菩提樹
樹齢推定約千年の菩提樹は山号にちなんで古来より「仏陀の聖樹」として崇められています