2018年7月の京都旅行の続きです
25日は朝はホテルでのんびり過ごした後タクシーで京都御苑にある仙洞御所へ向かいました
清和院御門から中へ入ります
大宮御所の北門が仙洞御所参観者の受付になっていて予約の20分前に開きました
仙洞御所とは皇位を退かれた天皇(上皇、院)の御所の事です
後水尾上皇の御所として1630年に完成しましたが後水尾上皇ご存命の間に三度焼失しました
その都度再建され霊元、中御門、御桜町、光格の五代の上皇の仙洞御所として使用されました
1854年の大火で京都御所とともに焼失したのを最後に造営されないままに現在に至っています
大宮御所は皇太后の御所の事で現在。築地塀内にある大宮御所は
1867年英照皇太后(孝明天皇の女御)の為に女院御所の跡に造営されました
参観者休憩所で説明のビデオを見た後、11時からガイドさんと一緒に庭園の参観へ向かいました
敷地内の東側一帯が大宮御所と仙洞御所の庭園が掘割によって結ばれた池泉回遊式庭園です
総面積9万1千㎡、そうのうち大宮御所の面積は約1万6千㎡、仙洞御所の面積は約7万5千㎡です
まずは地図①の大宮御所御車寄へ
大宮御所の玄関であり、現在も天皇皇后両陛下や皇族方が入洛された際に使用されています
御車寄の前にはこんな大きな松が植えてありました
こちらが大宮御所の正門で天皇皇后両陛下はこちらから車で中へお入りになります
地図②の南庭にある御常御殿
英照皇太后が東京に移られた後は御常御殿のみを残して整理され現在の姿になっています
大正年間に内部を洋風に改め周りにガラス戸をはめています
京都迎賓館が出来る前は外国から来た要人の宿泊所にも使われていたそうです
庭には紅梅、白梅、竹林、松が植樹され「松竹梅の庭」と言われています
南庭から土塀にある潜り戸を抜けると北池が見えてきます
庭園を作庭したのは仙洞御所の作事奉行であった「小堀遠州」で1630年の事だそうです
北庭は造営当初は大宮御所のお庭だったそうです
北池に沿って左回りに進みます
地図⑤阿古瀬淵
この辺りには御所造営以前から古い池があったそうです
阿古瀬淵の名前の由来は未詳ですが、平安時代、紀貫之の邸宅がこの近くにあった事から
貫之の童名「阿古久曾」に由来するとの説があります
阿古瀬淵に架かるのは切石6枚が並べられた六枚橋です
阿古瀬淵の北には紀貫之の邸宅跡を示す石碑(1857年建立)が立っています
阿古瀬淵に流れる小さな川にある飛び石を渡り先に進みます
振り向いて見た六枚橋
濁って緑色に見えている池も冬は透明度が高いそうです
鷺島へと架かる土橋(地図⑦)
鷺島から見た六枚橋
石橋(地図⑧)を渡ると鷺の森とも呼ばれている樹木の茂みがあります
雌滝(地図⑨)
鷺の森を進みます この辺りに来ると北池は見えなくなりました
森を抜けて紅葉橋を渡ると南池が見えてきます
南池の西岸から中島に架かる八つ橋(地図⑮)が見えます
紅葉山(地図⑪) 秋には一面真っ赤に染まり美しいそうです
八つ橋の手前から見た紅葉橋