パレルモ最後の見学はパレルモ大聖堂
パレルモ大聖堂は1184年シチリア・ノルマン様式で創建されました
以後、600年に渡り外国支配の中で改築、増築が繰り返され、様々な建築様式が複合されたものになりました
カテドラルの4隅にある鐘楼は14世紀に付け加えられたのだそうです
一番大きな改築は1781年から1801年にかけてでバシリカ様式からラテン十字に変更、
翼廊が増築され、大きな丸屋根のクーポラもその時に建築されたそうです
15世紀に整備された広場にはパレルモの街をペストから救った「聖ロザリア」の像を掲げた山車が飾られていました
夏に行われるお祭りで使われるのだそうです
14~15世紀に建造されたファサードはカタロニア・ゴシック様式
こちらから中に入ります
度重なる改修工事で内部のモザイク画はすべて取り払われ、唯一残るモザイクはこの「聖母子」だけだそうです
入口の扉はレバノン杉で作られたものだそうです
内部は最後の改築当時に流行した新古典様式でとってもシンブルな造りでした
第1、第2礼拝堂には歴代王と王妃のお墓があります
こちらは前回ご紹介したパラティーナ礼拝堂を建てた初代ノルマン王「ルジェーロ2世」(1095-1154)の棺
ルジェエーロ2世の娘でフリードリヒ2世の妻コンスタンツァ(1154-1198)の棺
アテネ公グリエルモ(1338年没)の石棺
神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世(1194-1250)の棺
神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世(1165-1197)の棺
フリードリヒ2世の妻コンスタンツァ(1179-1222)の石棺
主祭壇
後陣ドームを飾るバロック様式のフレスコ画
天井のフレスコ画
主祭壇から見た身廊
祭壇左翼廊
聖母被昇天(絵) マリアの休眠と使徒の行進(絵の下の彫刻)
守護聖人「聖ロザリア」の礼拝堂 銀製の聖遺物箱には聖人の遺骨が納められているそうです
聖ロザリアの礼拝堂の天井
側廊
洗礼盤
聖母子像のある礼拝堂
床には12星座のモザイクがあります 日時計だそうです
宝物庫には「フェデリコ2世の妻コンスタンツァ」のティアラ
式典に用いられた聖具
A・ガジーニ作の聖母像
16世紀の扉
祭礼用の大外衣などが展示されています
地下には礼拝所があり
パレルモ歴代の大司教の石棺が並んでいます