天授庵を出ると目の前に見えるのは「南禅寺三門」(高さ22m)
歌舞伎に煙管片手の石川五右衛門の名台詞「絶景かな 絶景かな・・・」というのがありますが
現在の山門が再建されたのは1628年なので五右衛門存命中には門はありませんでした
五右衛門が見たのは満開の桜でしたが、上から見た紅葉もとっても綺麗です
階段は急だし行列も出来ていたので今回は登るのはやめました
南禅寺の敷地の南側にある「水路閣」
琵琶湖疎水の分線にある水路橋で1888年に完成しました
全長93.2m(幅4m、高さ9m)レンガ、花崗岩造りです
水路閣の下をくぐって向かったのは
南禅寺発祥の地と言われる南禅院です
この地にはかつて亀山天皇の離宮「禅林寺殿」がありました
天皇が出家して上皇となられた時に離宮を寄進して禅寺となりました
庭園は池泉回遊式です
作庭にあたって吉野の桜、難波の葦、竜田の楓を移植し、井手の蛙を放ったと伝えられています
現在の建物は1703年に「徳川綱吉」の母「桂昌院」により再建されたものです
庭の東南隅には亀山法皇のご遺言により御分骨を埋葬した御廟があります
次に向かったのは南禅寺の本坊
方丈に向かう途中の渡り廊下にある「寒山拾得の間」にあった唐津焼の「寒山拾得像」
「小堀遠州」作の方丈庭園「虎の子渡し」 江戸時代初期の代表的枯山水です
小方丈庭園(別名「如心庭」)昭和41年作 「心」字形に庭石を配した枯山水の石庭です
「六道庭」昭和42年作 六道輪廻の戒めの庭です 杉苔の中に影石が配石されています
昭和59年作「龍吟庭」
昭和59年作「華厳庭」 竹と萩という違う素材を組み合わせた南禅寺垣があります
1909年再建の法堂
天井には「今尾景年(1845-1924)」作の「幡龍」が描かれています
三門前の紅葉も綺麗でした